とぅふのまったり準伝生活

準伝愛に溢れた男のVGC記事

【S14最終13位】 風林火山スタン 〜カチドキアームズ〜

とぅふです。


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今回は自分とゴートゥ(@gotovgc1027)さんが作成していた構築でゴートゥさんがS14最終13位を獲得されたので、本人の希望でこちらで記事の執筆、公開をします(ありがとうございます)。

 

〜目次〜

・構築経緯

・構築内容

・回し方について

ストーンエッジについて

・最後に

 

*注意*

ダブルバトル(VGC)の記事です

・お好みで飛ばしてください

・対面フシギバナについての前座記事のようなものがあるので、下記のリンクから併せてご覧ください

https://tofunodojyo.hatenablog.com/entry/2020/12/29/124824

 

〜構築経緯〜

自分達が最初に着目したのはフシギバナの対面性能の高さです。

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優秀なタイプ、低くない実質種族値により安定した居座り性能を誇り、微妙に足りない火力はキョダイベンタツのスリップダメージとダイアシッドで担保されているため、対面性能が比較的高水準でデザインされているポケモンです。

対面フシギバナの記事にも記載しましたが、シーズン12時に相手をしていてコータスの強さに疑問を抱いており、続くシーズン13からフシギバナ入りの構築(バナコーポリ2)の数が減少傾向にあり、フシギバナ入りの構築の研究がほとんど進んでいないことにある種危機感を覚えたので、構築思想が近い二人で制作を始めました。

はじめは以下のようなトリックルームを用いた構築を回していましたが、


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このルールにおけるトリックルームパーツを選出した際の盤面の弱さを感じていたのでオーロンゲを採用した構築に変更しました。


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ここから、対レジドガス、サンダーウーラオスを考慮してバンギラステラキオンに変更をしましたが、


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レジドガスが環境に少なく(最悪フシギバナに欲張りダイアイスワンチャン)、サイコフィールド構築に対してジャンケンが多発する点、セキタンザン構築に対して立ち回り上若干不利を取る点を考えテラキオンカプ・レヒレに変更し、現在の形になりました。


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〜構築内容〜

フシギバナ(Venusour)*

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性格(Nature):ひかえめ(Modest)

特性(Ability):しんりょく(Overgrow)

持ち物(Item):じゃくてんほけん(Weakness Policy)

努力値(EVs):H236-C212-S60

技(Move):ハードプラントヘドロばくだん、だいちのちから、まもる(Frenzy Plant、Sludge Bomb、Earth Power、Protect)

 

この構築の核です。キョダイベンタツでスリップダメージを重ねつつ裏のランドドランサンダーレヒレの圏内に押し込みます。Hは6n-1(キョダイフンセキ)、ダイマ時にようき玉化身ボルトロスのダイジェット耐え、Sラインを4振りゴリラ抜き抜きに設定したため、CはH252コータスをダイアースで93.7%の超高乱数1発まで抑えています。

持ち物ははじめバコウのみを採用していましたが、認知度と構築の内容的にダイジェットをフシギバナに振られることが少なくなり、構築内で微妙に足りなかった無双性能を確保する意味合いでじゃくてんほけんを採用しました。

特性のようりょくそは、サンダーのねっぷうを切ったため起動ルートがヒードランのダイバーンに限定され、コータス入り構築へのプレイング安定化も含めてしんりょくを採用しました。

 

ヒードラン(Heatran)*

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性格(Nature):ひかえめ(Modest)

特性(Ability):もらいび(Flash Fire)

持ち物(Item):シュカのみ(Shuca Berry)

努力値(EVs):H244-B12-C172-D4-S76

技(Move):ねっぷう、だいちのちから、ラスターカノン、まもる(Heat Wave、Earth Power、Flash Cannon、Protect)

 

炎技、ダイジェットの撃ち得状態を緩和し、初手付近のイエッサン、サマヨールガオガエンポリゴン2を看過しやすい点でフシギバナとの縦の受け補完が良く、横に並べた際の攻撃補完がいいのが魅力的です。

Hは6n-1、HBラインはいじっぱりA252ブリザポスのダイアース確定耐え、Sはダイアシッド→ねっぷうの展開をするためフシギバナ-1、残りを振り分けとしました。

 

ランドロス (Landorus-Therian)*

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性格(Nature):いじっぱり(Adamant)

特性(Ability):いかく(Intimidate)

持ち物(Item):(Assault Vest)

努力値(EVs):H212-A172-B36-D20-S68

技(Move):じしん、そらをとぶストーンエッジ、とんぼがえり(Earthquake、Fly、Stone Edge、U-turn)

 

バナドランの並びに必須な浮いてるいかく枠です。オーロンゲ入りの構築は強い盤面を常に作ることが大切なのでとんぼがえりを用いたサイクル型です。

配分は前々シーズンのランドロスを流用しています。ようきハチマキウーラオスのあんこくきょうだ確定耐え、ダイジェット込み最速ボルトロス抜き、ストーンエッジでH252ブリザポス確定2発です。

 

*オーロンゲ(Grimmsnarl)*

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性格(Nature):しんちょう(Careful)

特性(Ability):いたずらごころ(Prankster)

持ち物(Item):まんぷくおこう(Full Incense)

努力値(EVs):H212-B100-D196

技(Move):ソウルクラッシュ、トリック、ひかりのかべ、うそなき(Spirit Break、Trick、Light Screen、Fake Tears)

 

ワザップの権化。今作最強クラスの対面強化パーツです。テラキオンじゃくてんほけんギミック、ウオノラゴン等受けが成立しづらいポケモンを無理矢理腐らせ、あらゆる構築に真面目な立ち回りを要求させるマジレス性能の高さが最大の魅力です。

Hは6n-1、HDラインをおくびょう玉レイスポスのてだすけダイアタック確定耐え、残りBです。

 

カプ・レヒレ(Tapu Fini)*

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性格(Nature):ひかえめ(Modest)

特性(Ability):ミストメイカー(Misty Surge)

持ち物(Item):いのちのたま(Life Orb)

努力値(EVs):H108-C220-S180

技(Move):ムーンフォース、だくりゅう、れいとうビーム、まもる(Moon Blast、Muddy Water、Ice Beam、Protect)

 

高火力サイクル崩しポケモンとして前々シーズンから共有している二人とも使い慣れている玉CSでの採用です。サイコフィールドでオーロンゲを完封したと甘えている構築やエスバウオノラゴン等はレヒレオーロンゲでポチポチしてるだけで崩壊します。

配分も前々シーズンからの流用で、Hは16n-1、10n-1、Cは無振りダイマエースバーンをダイストリームで確定1発(タイプ変更後もうそなきでケア可)、D4玉ダイマドラパルトをダイフェアリー+玉ダメで93.7%の超高乱数1発、H252フシギバナをダイアイス+霰ダメ2回で確定、Sは準速ウオノラゴン抜き、ダイジェット込みで最速エースバーン抜き+2です。

 

*サンダー(Zapdos)*

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性格(Nature):ひかえめ(Modest)

特性(Ability):プレッシャー(Pressure)

持ち物(Item):するどいくちばし(Sharp Beak)

努力値(EVs):H156-B4-C180-D12-S156

技(Move):ぼうふう、10まんボルト、はねやすめ、まもる(Hurricane、Thunderbolt、Roost、P rotect)

 

万能ダイジェットエースです。ダイマックスを選択して自らが強い勝ち筋になるだけではなく、カプ・レヒレダイマックスを譲渡してダイストリーム+ぼうふうの攻撃補完、フシギバナダイマ技のバフを乗せつつはねやすめ+ベンタツでの詰め、フシギバナに対するダイジェットへの引き先+ダイマ枯らし等あらゆる方面で機能します。はじめはせいでんきで採用していましたが、はねやすめを含めた詰めをする上でポリゴン2との1on1を有利に進められるプレッシャーに変更しました。

Hは6n-1、CはダイジェットでD4レイスポスが確定1発、Sは2ジェットで最速レジエレキ抜き、残り振り分けで、いじっぱりA252メタグロスのダイスチル+1/4軽減ダイアイス+1/2軽減ダイアイス+あられダメージ2回を耐えてメタグロスダイマックスを枯らせます。

 

 

〜回し方について〜

体で覚えてください。自分らもここまで徹底するのに丸々2ヶ月かかってます。構築の構造上オーロンゲの選出率が高くアドリブ力が要求されるポケモンであり、オーロンゲ以外の5体全員にダイマックス択が存在するので仕方ないような気もします。勘弁してください。

他の方の記事を拝見して相手としての記載が多いと感じた構築に関しては加筆していきます。

 

 

ストーンエッジについて〜

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今回は単体考察として特に挙げる内容がなく、ストーンエッジの採用についての質問をいただくことが多かったので、軽く意図とメンタルケアについて話します。

 

ストーンエッジはご存知の通り、いわなだれより火力が高く外れやすい、言うなればハイリスクハイリターンな技です。しかしシリーズ7になってから採用したランドロスバンギラステラキオンの全てでストーンエッジを採用した際の勝率が、いわなだれを採用した際より比較的高く、その理由として考えられるのは主に下記3つです。

いわなだれではダイマックスにかける圧力が低い(怯まずにいわなだれのダメージを半減するため)

②上記3体ではいわなだれによる怯みを狙うセットプレーがほとんどない(鈍足orジェットに無防備)

③上位構築に、いわなだれ両抜群(撃ち得)になるような並びができるようなものが皆無

 

勿論トリックルーム下で活躍させるレジロックツンデツンデは、ターン消化しづらいいわなだれの採用が必須レベルですが、今作のいわなだれは前作までに比べて圧力が抑えめにデザインされているように感じたので「ストーンエッジを採用した方が得」という場面が増えたと思います。


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〜最後に〜

本人曰く最終日付近はマッチングの運もかなり良かったらしいです。来シーズンから禁伝ルールが始まってしまうので一旦対面フシギバナスタンとはお別れですが、本人もこれから仲間大会等で研究は続けるそうなので、自分も負けないように研究を続けたいです(←今シーズン最終スパボ級ランク9)。

最後まで読んでいただきありがとうございました!